OFC(無酸素銅)Pentaconnを、ソニー純正キンバーケーブル(MUC-M12SB1)につけてみたら、気持ちいい♪

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※ソニー純正ケーブルを改造する話です。が、、、「改造」なので、メーカー保証がなくなるどころか、おそらく、修理も受け付けてくれないでしょう。決して推奨してるわけではなく、実際に改造する人は、自己責任でお願いします。。。

さて、、、発表後、一部のマニアさんの間で、話題となっていた、OFC(無酸素銅)を使った、Pentaconn(4.4mm5極プラグ)。その筋から聞くところによると、非常に生産歩留まりがよろしくなく、数が作れないため、もともと、12月発売だったのが、延び延びになっていたそうで。 
ようやく、昨日発売になり、ソッコー注文、本日、手元に届いたんで、早速、ハンダごて握って取り付けてみた!

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↑届いたのは、3個♪(キンバーと、あれに取り付けて、1個は、万が一用に^^;)

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左:OFC Pentaconn(購入価格9,800円) 
右:既発売のPentaconn(購入価格5,800円)(万が一用^^;の最後の1本)

従来のPentaconnとは、パッケージの色が違い、「OFC」のステッカーが輝く。

さて、、、OFC Pentaconnって、どんなもんなのか? 
実は、以前、OFC Pentaconn vs Pentaconnでの比較試聴をさせていただく機会があって。そのときに、惚れてしまって。 
今日の日を首をながーーくして待ってたのだ。

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両者、なにがどう違うのか、詳細情報がはっきりと開示されてなく。。。。 
で、たぶん、パッケージの裏の仕様が一番詳しいのかもしれない。

それをもとに、まとめてみる。

●OFC Pentaconn 
・各接点部の抵抗値のバランスを取り、高音質を追求したプラグです。 
・金属素材:OFC(無酸素銅) 
・端子:金メッキ(下地メッキは非磁性体の特殊メッキを採用) 
※ヘッドフォン用バランス接続コネクタ(JEITA規格 RC-8141C 準拠)

●Pentaconn 
・各接点部の抵抗値のバランスを取り、高音質を追求したプラグです。 
・金属素材:黄銅 
・端子:金メッキ(下地メッキは非磁性体の特殊メッキを採用) 
※ヘッドフォン用バランス接続コネクタ(JEITA規格 RC-8141C 準拠)

↑このとおり、金属素材のみの違い。 
(金属素材に下地メッキし、その上から金メッキを施すため、外観上違いがわからない)

では、それぞれ、OFC、黄銅とは、どんなもんなのか?

Wikiから、引用してみる。

OFC(無酸素銅)・・・一般的に酸化物を含まない99.95%(3N)以上の高純度銅のことを指す。

黄銅・・・銅と亜鉛の合金で、特に亜鉛が20%以上のものをいう。真鍮(しんちゅう)とよばれることも多い。 
旋盤やフライス盤などによる切削加工が容易でなおかつ価格もほどほどなので、微細な切削加工を要求される金属部品の材料としての使用頻度が高い

OFCといえば、ちょっといい音響ケーブルなんかでは、OFCケーブルと表示し、そうじゃないケーブルとは区別してたりする。ちょっとしたステータス。

某高級ケーブルメーカーさんのサイトなんかでは、ニッケルや黄銅は、電気的に損失が大きいとされている。また、世の中のプラグは、それらニッケルや黄銅を使ってるものが多いのも事実。 
OFCがいいとはわかっていても、コスト面や、今回のOFC Pentaconnが、生産歩留まりが悪いということからも、加工が難しいということが推測できる。

とまぁ、以上の情報を総合して考えても、OFCのプラグは、生産が難しく、材料もコストがかかっているから、値段が高いプラグ。が、電気的には、一般的にプラグに使われているニッケルや黄銅の素材より優れているため、音響的には有利。と、言えるんじゃないだろうか?

つづいて、OFC Pentaconnと、Pentaconnの外観を比較してみる。

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上:OFC Pentaconn 
下:Pentaconn

外観は見ての通り、違いははっきりとしている。ケース自体の素材も違う。OFC Pentaconnは、金属系素材と思われる。Pentaconnのほうは樹脂系素材。 
細かいところでは、、、「5」の色が違う。Pentaconnのロゴは、OFC Pentaconnのほうは刻印。高級感がある。Pentaconnのほうは印字。

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左:OFC Pentaconn 
右:Pentaconn

ケースをはずすと、、、ネジ部分の色が違うから見分けがつくが、端子表面は、どちらも、金メッキしているため、一切違いがわからない。

とまぁ、仕様や実際のゲンブツを眺めたところで、音質がどうなるかは、さっぱり想像もつかない。果たして、4,000円の価格差の価値があるのかどうか、怪しくすら思える^^;

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では、実際に、ケーブルに取り付けてみよう!

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↑今日のこのときのためだけに、1本追加注文してあった、ソニー純正ケーブル「キンバーケーブル MUC-M12SB1」 ソニーストア価格23,880円+税

ソニーストア

実際にプラグの実力を試すには、未改造のものと比較試聴しないとね。

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↑よし、切るぞ!ホントに切るぞ!いいな?切るぞ!

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↑も、もう一度言うぞ。切るぞ!やめるなら、いまだぞっ!!!いいな?切るぞ!

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↑パチン!!! 
さ、さぁ、もう、後戻りできない・・・ 
改造するときの最も度胸が試されるところ^^;

ハンダ作業の前に、やることが。

切り飛ばした、プラグを、分解してみよー!!!(ちゃんと意味あるのだ)

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↑L字のギザギザキャップ部分をペンチでつかみ、力一杯、ぐりっ!と回すと、、、予想通り接着剤で固定されてた、そのキャップがはずれる。結構簡単。 
そして、これまた、接着剤固定されてる、写真のSONYロゴ付きのケースを引っ張ってはずし、、、最後に、ゴムスペーサーを抜き取る。ケーブルとプラグは、完全にゴム樹脂で固められているため、接続状況は見えない。興味ある人は、カッターで削ってみればいいんじゃない?

とまぁ、L字の4.4mm5極プラグの構造がよくわかった。 
ここで、必要なモノが、、、

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↑これ。ゴム製のスペーサー。ケースの太さとケーブルの太さを揃える役割と、ケーブル保護する役目と。これを、OFC Pentaconnに流用するのだ。

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↑一番根元の「ミゾ」を、ニッパーでチョキン!!!この場所で切るのがポイント♪

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↑OFC Pentaconnのケースに、そのチョッキンゴムスペーサーを放り込む。先端から2番目のミゾで引っかかるはず。

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↑先に完成を見せちゃうけど、2番目のミゾから、最後の3番目のミゾまで、、、ぐいぐいと引っ張れば、スポッ!とジャストフィットするのだ!これこれ、これがやりたかったんだよ。 
前回、ケーブル改造したときは、、、

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↑そのスペーサー探しに、倉庫を漁りまくって、既製品のケーブルをちょんぎったりして、確保してたけど。やはり、本来のケーブルについてるスペーサーが使えるのならそれがベスト!収縮チューブは最後の手段にしたい。。。

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↑キンバーケーブル切断箇所。 
やはり、8本のケーブルが編み込まれてる。プラグは4極なので、2本で1極になっているはず。

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↑テスターであたってみたら、やっぱり、2本1組になっていた。白ケーブルが+だった。

さて、あとは、極性間違いに注意し、慎重に半田作業するのみ。。。作業風景は割愛で。

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↑完成がこれ。

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では、軽く試聴してみる。

ノーマルキンバーケーブル vs キンバーケーブル with OFC Pentaconn 
※試聴イヤホン:Justear、XBA-N3

ま、ケーブル自体は同じなんだから、傾向はやっぱり同じ。切れのいい低音や、クリア感がキンバーの持ち味。で、、、OFC Pentaconnは、さらにここから、、、全域にわたってさらにクリア感が増す印象。完全上位モデルという印象。贅沢な言葉で表現すると、モコモコ感がなくなった感じ。いや、ノーマルのも十分いいんだけどね。あくまで、個人的には、、、9,800円は、安かった!と。 
(JE銀ケーブルのPentaconnを、OFC Pentaconnにつけかえてみたくなった)

すべて自己責任を負える人なら、おすすめです。

※当店では、Pentaconnシリーズのプラグは取り扱っていません。 
※当店では、ケーブル類の改造はお受けしていません。

ってことで、店長野田の趣味の話でした。。。

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