<ソニーストア取材>電話機能がないだけの、ステキな高性能Androidデバイスだった、ポータブルデータトランスミッター「PDT-FP1」。転送だけじゃなく、モニター、ゲーミング、etc、、、ごりごり使える!

ソニーストアでの先行展示がはじまったばかりの、いろんな意味で話題の、ポータブルデータトランスミッター「PDT-FP1」。早速、取材してきたよ!

さて、、、

本来のターゲット層である「撮影し、即データ転送したいという、プロ」以外の人たちには、なんか、目新しいものをソニーが出した。っていう程度の認識のようで。
当店店頭のカメラ好きが集まるテーブルでも、スマホでいいんじゃない?という意見が大半で。

店長野田個人的にも、いろいろ思うところがある製品で。
↑で書いた用途必須のカメラマンには、猛烈に響く製品なのは間違いないかと。
一方、ハイアマチュア層にとっては、どれくらい必要性があり、活躍してくれる製品なのか、少々疑問に思っていた。が、その反面、HDMI端子搭載の外部モニターとして使え、熱対策が万全で、データ転送やモバイルWiFiや、動画ストリーミング機としての機能も持ち合わせてる、てんこ盛りガジェットじゃないのか?と思ったり。

限られた取材時間、色々、試してみたいことを、必死にチェックしてきたよ!

目次

熱対策万全の、優れたAndroidデバイス

Android 13搭載の、紛れもないAndroidデバイス。
大きさも、Xperia 1 Ⅴと比べて、厚みはともかく、大差ない。
それどころか、CPUは、Xperia 1 Ⅴと同じもの。だから、処理速度としては、申し分ない。
が、、、
過去、Xperiaでも、処理速度は早くとも、熱対策が不十分で、結果、発熱による処理速度の低下・・・なんていう残念なことが起きるモデルもあった。(実際、冷やしながら使うと、速度低下が起きないんだよねー^^;)ポータブルデータトランスミッター「PDT-FP1」は、どうだろうか?LANもHDMIも搭載され、でかめの有機EL6.1インチ搭載。そして、転送という負担の大きい作業が、主な仕事。ハイスペックかつ多機能デバイス。発熱が心配だ。

では、、、処理速度、発熱を、「ベンチマーク測定」により、チェックしてみよー。
せっかくなので、同CPU搭載の、Xperia 1 Ⅴの結果も添えて・・・。

↑左:Xperia 1 Ⅴ、右:PDT-FP1

なかなか興味深い結果が出た。

Xperia 1 Ⅴと同じCPUながら、CPUベンチマークで、PDT-FP1のほうがいい結果が。他の項目でも、同等もしくは優れている結果ばかり。
そして、なにより、温度上昇に注目だ。

Xperia 1 Ⅴでは、7度上昇。一方、PDT-FP1では、5度にとどまっている。しかも、冷却ファンなしのXperia 1 Ⅴを見ると、測定時間後半がピークになっているが、PDT-FP1では、序盤でピーク温度に達するものの、それ以降は、下がりはじめている。冷却ファンの稼働状況を耳で確認していたが、ピーク温度時では、まだ、それほどファンは動作していなかった。ファン稼働後、温度低下し、本来の負荷ピークと温度のタイミングがずれた形だろうか。

↑冷却ファンは、設定から、ON/OFFが可能で、バランス/静音性優先/冷却性優先の、3モードを選択できる。ちなみに、OFFでも、温度上昇により自動的にファンは回転する仕様。また、ファンは当然背面にあるため、平置きするときは、画面を下に向けるのが推奨とのこと。

↑ベンチマーク測定直後に、背面温度を実測してみたところ、35.6度と、人肌より低温だった!!

↑ちなみに、、、Xperia 1 Ⅴで、連続ベンチマーク測定をした結果。やはり、確実にパフォーマンス低下していることがわかる。

↑さらに参考までに、Xperia 1 Ⅴに、「Xperia Stream」を装着してのベンチマーク測定結果。3回目にして、開始前後の温度が同じになってしまった。
また、ピーク温度も、「PDT-FP1」と同傾向だ。

ベンチマーク測定は、長時間かかるため、今回の取材時間では連続測定ができなかった。発売されたら測定してみたいところ。が、今回の結果を見ても、熱対策は十分と判断できる。

ということで、

ポータブルデータトランスミッター「PDT-FP1」は、Xperia 1 Ⅴ同等のスペックを誇りつつ、Xperia 1 Ⅴを上回る、見事な熱対策が施されていると言えよう!

※店長野田独断・・・ハイスペックで、熱対策万全ってことは、、、ゲーミングデバイスとしてすげー優秀じゃね?横持ちしたけど、それなりの突起と厚みで、Xperiaよりは持ちやすい!実機来れば、原神とか、懐かしFFシリーズとかプレイしてよー。Xperia 1 Ⅴではまぁまぁ手汗を引き起こすくらい熱が出るが、、、PDT-FP1はどうだろ。Youtubeしばらく見たけど、全く熱出ないから、測定諦めた^^;

豊富なインターフェース

↑解説せねばなるまいっ!このごちゃごちゃした配線について!!!

まず、、、店長自前のα7RⅤと、PDT-FP1、そして、モバイルバッテリー。ハードはこの3台。

●外部モニターとして
α7RⅤのHDMIアウトを、HDMIカールコードを使って、PDT-FP1のHDMIインへ接続。やっぱり、カールコードがかっこいいよねー。
PDT-FP1は、「Android機」なので、Xperiaにもプリインストールされている、「外部モニター」アプリで、外部モニターとして使用できる。
ちょっとお目々があれなお年の方々にとっては、3型少々のαの液晶モニター見るより、PDT-FP1の6.1型有機ELディスプレイを見る方が、はるかに見やすい!

↑ソニー純正α周辺機器に「5型ポータブルモニターCM-V55」が、実売4万切りで販売されてるが・・・。電源がいまさらのMバッテリーだったり、今ではモノ足りない5型サイズだし・・・。
これ見て思った。PDT-FP1専用フードが用意されてないよねー、ソニーさん。サードパーティー製に期待か。

●モバイルWiFiとして
今回は、WiFi接続ではなく、USBテザリングすべく、Type-CーType-Cカールコードを使ってる。
ところで、、、SIMの契約プランにもよるけど、余裕があるなら、、、撮影現場から、FTPで撮影データをバンバン先に飛ばしておくのは、帰ってからの作業が楽な場合も多いんだよねー。カメラにさわらなくていいから。。。枚数にもよるけど。
LANケーブルを直接挿せる「α1」「α9」系が理想だよねー。カメラ本体のType-C端子がフリーになって、モバイルバッテリーで給電できるし。USB-LANアダプターはちょっとかさばるのが好きじゃないんだよなー。

●Type-C端子が、2個!!!!
カメラ側は当然1個しかないType-C端子が、PDT-FP1は、データ転送用と充電給電用の2つも用意されている!!!
モバイルバッテリーなど、給電デバイスを確保しておけば、無限に動作するってわけよ!!!!カメラはともかく、現場では、それ以外のデバイスのバッテリー管理はなるべくやりたくないもんねー。

↑PDT-FP1は、三脚ネジ搭載なので、スマホみたいにつかむのもいいけど、どうせなら、この三脚ネジ使って、がっしりと固定したいぞ!
ってことで、できる限り短足タイプのやつを持ち込んでみた。かっちょいいぜ!

安定の通信性能

↑専用設計の高感度アンテナを搭載。

通信性能を高めるためのアンテナ構造と配置により、国内外の5Gミリ波帯やSub6通信、スタンドアローン方式の5G通信、ローカル5Gなどの幅広いバンドに対応し、高速・低遅延通信を実現。
SIMは、差し替え式SIMと、内蔵のeSIMのDualSIM対応。電波状況により、自動でSIMを切り替えることも可能。

とはいえ、、、なかなか、そこまで、シビアに考えることはないんじゃないかと思っていたが・・・

ソニーストアがある、都会のど真ん中で、

・Xperia 1 Ⅴ+au SIM
・PDT-FP1+au SIM

で、通信速度測定してみた!
要するに、全く同一条件ってことだね。

結論というか、、、「証拠画像」確保するの忘れた!!!

とにかく、アップロードするのが仕事のPDT-FP1。そのアップロード速度が、Xperia 1 Ⅴよりかなり優れている。3回ほど計測したが、

・PDT-FP1は、だいたい50Mbps少々

・Xperia 1 Ⅴで20Mbps少々。

約2倍強という差が出てしまった。

正直、、、安定はすれど、速度差がこれほど出るとは予想もしなかった。
(逆に言えば、Xperiaには、それだけの伸びしろがあるってことなんだね^^;)

まとめ

いやぁ、取材時間足りねぇわ;

Xperiaの実機レビューでも、毎度、すごい時間かけて、ブログも複数回に分けるんだけども。
この「PDT-FP1」は、要するに、カメラ機能(試さなかったけど、お客様情報によると、カメラアプリ放り込めば、フツーに撮影できるそうで)と、電話通話機能がないだけで、、、それ以外に、LAN、Type-C、HDMIがあって、、、Xperia以上にチェックすべき機能あるわけで。
※くどいけど、、、Android機なので、SNSなどのアプリ入れれば、通話も可能。。。ワイヤレスイヤホンもペアリング可能。

確かに、ある程度のことは、スマホでも代用できるが、、、撮影中に、機内モードにするのもあれだし、かといって、撮影中に着信するのもうっとおしいし。なにより、スマホをモニター代わりに使用するとなると、1個しかないType-Cが占有されて、バッテリー問題が勃発。
それらが全て解決されて、スマホを超えるパフォーマンスを発揮。案外、16万円以上の働きをしてくれそうな。

基本スペックとしては、Xperia 1 Ⅴ相当で、熱対策は大きく上回る。Android機だから、スマホ用にリリースされてる、各種α用アプリが使え、用途は非常に広がる。単なるデータトランスミッターではないのだ!

ヒジョーに面白いアイテムだから、専用の日よけフードや、内部録画機能とかあれば、さらに、物欲センサー働く人増えるんじゃなかろうか。それと、、、αロゴと、Xperiaロゴを、ダブルで入れてほしかったぞ!!!!

ということで、ゲンブツ見るまで、保留していた、当店店頭展示も、、、今回の取材で決定!当店店頭常設展示決定だ!

デジタルカメラCinema Line一眼カメラXperiaプレステ/ゲーミング

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