<実機レビュー>BRAVIA Theatre Bar 6「HT-B600」、イネーブルドスピーカーもウーハーも付いて、実売6万切りの、コスパの良さ。接続、設定、操作も簡単。

BRAVIA Theatre Bar 6「HT-B600」(3.1.2ch:サウンドバー+ウーハー セットモデル)60,500円(税込)5月31日(土)発売
実売6万切りという価格帯では、珍しい、「イネーブルドスピーカー」「ウーハー」搭載の、BRAVIA Theatre Bar 6「HT-B600」。
テレビではどうしても再現できない、立体サウンドと、迫力の重低音。サウンドバーに頼りたいところだが、そのためには、イネーブルドスピーカーとウーハーが必須。が、少々、値が張る。。。
ということで、コスパがいい、迫力ある立体音響を実現できる、BRAVIA Theatre Bar 6「HT-B600」。実機チェックしていこう。
付属品

↑HDMIケーブルなどの付属品一式。テレビの足の上に設置できるよう、かさ上げするための「フット」も付属。紙モノの中に、壁掛け用テンプレートが含まれている。
外観

バースピーカー(幅x高さx奥行き):950 x 64 x 110 mm
重量3.1kg
イネーブルドスピーカーを搭載しているが、ウーハーが分離されていることもあって、重量は3.1kgと抑えめ。
上位モデル同様、ディスプレイ部はなし。ランプがあるのみ。

↑両サイド、上向きに設置された、イネーブルドスピーカー。これが、立体音響を表現する、キーとなる。

↑背面中央にある、大きい切り欠きに、テレビと接続するHDMI端子&光端子が配置され、うれしいことに、電源ケーブル端子も配置される。これまで、ソニーのサウンドバーは、電源端子だけ、離れたところに配置されており、ケーブルの取り回しがややめんどくさかった。今回、一箇所にまとまっていることで、ケーブル処理がしやすくなる。
特に、壁掛け設置する場合、壁内隠蔽配線する際には、猛烈に楽になる。
また、接続も迷いようがない。最近のテレビなら、当然HDMI端子で接続するが、端子が1つのため、誤接続も考えられない。唯一、注意が必要なのが、テレビ側のHDMI端子。「ARC」対応の端子に接続すること。間違うと音が出ない。
BDレコ、プレステなどの機器接続は、テレビのHDMI端子へ接続する。「ARC」対応HDMI端子を通して、音が出る。

↑壁掛け方法は、壁に打ったビスに引っ掛けるタイプ。上位モデルのように金具は用意されていないため、ビス打ちには細心の注意が必要になる。設置工事する側とすれば、やりたくない工事だ^^;
ネットワーク非対応のため、アップデートは、背面の「UPDATE」専用USB端子を使って、USBメモリー経由で行う。

↑「フット」は、付属のビスで固定する。これで、宙に浮いた分、テレビのスタンド部を滑り込ますことができる。

↑ウーハー。6万円のサウンドバー付属のものとは思えない、大きさ。これ見ると、すごいお得感。

↑ゴム足も最初からついてて、ユーザー自身が貼り付ける必要もなし。

↑ワイヤレスウーハーなので、電源コンセント以外は、端子も一切なし。万が一のワイヤレス接続トラブル時にのみ使用する、LINKボタンがあるのみ。


↑付属リモコン。
壁掛けは、推奨しづらい
非常に、難易度が高い、ビス固定式を採用している。多少の傾きを許容できる人以外は、おすすめできない。
ビスを2本打って、そこに引っ掛けるだけ。言うは易く行うは難し。とは、まさにこのこと。
ビス打ち位置は、ミリ単位の精度が要求される。1ミリ違うだけで、本体の傾きは、人の目でもわかる。そんな精度でビス打ちするのは、なかなかしんどい。そのことに、ソニーさん気づいているんだろうか?
テレビの壁掛け設置でも、そんな精度のビス打ちは無理なので、金具を微妙に調整することで、完璧な水平設置を実現している。

↑ビス位置を決める壁掛け用テンプレートが付属。中心位置も表示されてるのは親切。
が、これじゃぁ、必要な精度を出すのはしんどい。折り目もついてるペラペラの紙を、寸分の狂いもなく水平に壁に固定するのは。

ビス間寸法も記載されているので、テンプレート当てるより、メジャー使ってビス位置出す方が、ズレもなく確実。と、職人なら思いがち。
しかし、ビス間距離が801mmなので、中心が400.5mmとなる。メジャーで「0.5mm」は、正確に測りづらい。どうにかしてほしい。なぜか、ソニー製サウンドバーは、同様のケースが多くて、困る。設計上、難しくないと思うんだが。
そもそも、、、本機のような、ビス位置だけで壁掛け位置が完全に固定する、「ビスへ直接ひっかけ固定式」はやめてほしい。ビスの打ち直しは不可能だから、リカバリーがまじきつい。上位モデルのように、簡単なL字金具でいいから、「金具固定式」にしてほしい。
使ってみた
接続は、猛烈に簡単。
付属HDMIケーブルを接続するだけ。前述のとおり、テレビ側HDMI端子は、「ARC」表記のところに接続するべし。じゃないと、音が出なくなる。
ウーハーも出荷状態でペアリングされてるので、コンセント挿すだけ。

↑リモコンに「クイック設定」ボタンがついてるBRAVIAなら、その機能でリモコンと全く同じことができる。この時点で、付属リモコンは使わなくてOKとなる。この機能は本当に便利。

↑スマホアプリ「BRAVIA CONNECT」では、付属リモコン、対応BRAVIAのリモコンでできることに加えて、「設定」機能がついている。つまり、、、このアプリだけが、すべての操作&設定ができるっていうことになる。上位モデルも同じだが、スマホ依存しすぎと思う。従来通り、付属リモコン使って、テレビの画面を見て、設定などできるほうがいい。

↑スマホアプリだけが操作できる「設定」
とはいえ、「設定」すら、なにもいじる必要もない。一応、「かんたん初期設定」くらいはやったほうがいいかと。スピーカーやウーハーまでの距離、天井の高さを入力できる。

↑本体のLEDランプの明るさ調整くらいはやってもいいかも。映画など、没入したいときには、機器のランプが気になる人は設定変更を。
とまぁ、スマホアプリでの設定も省略してもいいくらい。接続して、即、使える。本当に、手軽だ。
サウンドはどうだろう?
さすが、ウーハー付属。この重低音は、テレビでは絶対出せない。また、リモコンやアプリ操作で、重低音だけの強弱操作ができるのもいい。
サウンドフィールドは、常時ONでいい。ONにしておけば、イネーブルドスピーカーのありがたみがよくわかる。この立体音響感もテレビ単体での表現は無理だ。
設置の簡単さ。接続の簡単さ。操作の簡単さ。イネーブルドスピーカー、ウーハーの効果。
実売6万切り。唯一残念なのは、最近のソニー製サウンドバー自体の流れとはいえ、スマホ依存が強すぎることくらい。
手軽に、サラウンド&いい音で、テレビを楽しむなら、買って損なしの、サウンドバーだ。