1台のスマホに2台のイヤホンがつながる「オーディオ共有(Auracast)」を、「Xperia 1 Ⅶ」「WF-1000XM6」「WF-1000XM5」で試した。ただし、ベータ版につき・・・

チャリ二人乗りして、有線イヤホンを片耳ずつシェアしてる、高校生カップルを見かけて、、、いろいろ違反してるけど、微笑ましくも思った今日この頃。。。完全ワイヤレスイヤホン片耳ずつより、安上がりだし、それより、物理的につながってる感?あぁ、青春だ!
さて、、、
ワイヤレスイヤホン=Bluetoothイヤホンを、1台のスマホに2組つなぐのって、できそうでできないのは、ご存知の通り。
が、、、次世代Bluetoothと言われている「LE Audio」なら、「オーディオ共有(音声の共有)」という機能で、可能なのだ!!!!
iPhone、iPadだと、対応製品限定で、できるらしいね。
Bluetooth規格をおさらい(読み飛ばしてもOK)
Bluetooth規格 比較表
| 項目 | Classicオーディオ (従来規格) | LE Audio (次世代規格) |
| 標準コーデック(対応必須) | SBC (Subband Codec) | LC3 (Low Complexity Communication Codec) |
| 拡張コーデック(対応必須ではない) | AAC, aptXシリーズ, LDAC など | LC3plus (高音質・超低遅延用) |
| 音質の効率 | 同じビットレートではLC3に劣る 最大はLDACの990 kbps | SBCの約半分のビットレートで同等以上の音質を実現 160 〜 345 kbps |
| 消費電力 | 比較的高い | 非常に低い(バッテリー持ちが向上) |
| 遅延 (レイテンシ) | 100ms〜200ms程度 (aptX LLは、約40ms以下 固定) (aptX Adaptiveは、約50ms~ 可変) | 20ms〜30ms程度 (非常に低遅延) |
| 主な用途 | 音楽鑑賞、ハンズフリー通話 | 音楽、ゲーム、ブロードキャスト(Auracast) |
※次世代規格「LE Audio」が登場したから、これまでの規格を「Classicオーディオ」と言っちゃうんだね。。。
※LE Audioよりも、「LC3」のほうが耳馴染みありそう。LE Audioは規格名で、その中のコーデックの1つが、「LC3」。
↑表の通り、、、Classicオーディオは、LDACの990kbpsが、規格上のビットレートのほぼ限界。一方、LE Audioは、効率がいいため、半分のビットレートで同音質を出せるという、アドバンテージがある。
そして、今回のお題目に関係する、ブロードキャスト(Auracast)(1対多の接続)は、LE Audioならではの機能。Classicオーディオでは使えない機能だ。
そして、気になる音質だが、LC3コーデックが実装された当初から、あちこちで、音質チェック記事を拝見したし、個人的にも概ねその内容に同意。SBCよりは高音質だが、AACよりはやや劣る・・・ましてや、LDACと比較すると・・・。
やはり、LC3の最大の魅力は、低遅延、複数接続ってことか。音好きとしては、LE Audioの高音質コーデックの登場に期待したいところ。
複数接続の名称
LE Audio発表当初から、個人的にはややこしいなぁと思っていたこと。。。
「Auracast」はブランド名。
「ブロードキャスト」は、技術的な名称で、これは、1対多での接続のこと。
「オーディオ共有(音声の共有)」は、Android や iOSで、1対2(スマホ1対イヤホン2)での接続のこと。
ロスレス&ハイレゾオーディオの標準規格
少し脱線するが。
今年秋頃をメドに、いよいよ『ロスレス&ハイレゾオーディオの標準規格』の策定が予定されている。これは、「LE Audio」の機能強化版で、「標準規格」という点が、ハイレゾ対応の「LC3 Plus」という独自規格とは異なる。また、『ロスレス&ハイレゾオーディオの標準規格』は、なんと、最大ビットレートが「7.5Mbps」と、Classicオーディオよりも効率がいい上に、最大ビットレートも大幅に高いという、高音質化には猛烈に期待できそう。
が、、、うまい話ばかりではない。『ロスレス&ハイレゾオーディオの標準規格』は、既存のBluetooth製品のソフトウェアアップデートでは、対応できないのだ。スマホやイヤホンの買い換えが必須ということだ。
ソニーのイヤホンヘッドホンは、LE Audio(LC3)「ベータ版」

かれこれ3年か。2023年5月に、LinkBuds Sから「LE Audio」対応が進んでいったが。
そのときからずーーーっと、「ベータ」版のまま。

みなさんの体験・フィートバック・・・もう3年近くも情報収集すれば十分じゃないのか・・・。
とはいえ、いろんなところに不満があるし、、、そもそも、音質最優先人間としては、LDAC一択になってしまって、LE Audioは、ブログ用の実験検証以外では使わない。。。ソニーの中の人、がんばれ。
オーディオ共有してみよう
はじめに。。。
クセあり。かなりのクセあり。これが、ベータ版ということか・・・。チャレンジする人は、覚悟せよ!
また、、、イヤホンは、LC3対応のものが必須なのは、言うまでもない。
オーディオ共有するイヤホン2台を、それぞれ、LC3接続にする

1.1台目を、フツーにペアリングする。ペアリング済みなら、そのまま 2.へ。
2.イヤホンはケースから出して、、、自動電源オフにもならないように、耳に装着しておくのが間違いなし。
3.ソニー製アプリ「Sound Connect」で、ペアリングしたイヤホンが表示されているのを確認し、「Bluetooth接続品質」から、「低遅延(LC3のこと)」を選択
※今後もよく使うことになるから、アプリトップ一番下の「編集」から、チェックいれて、トップに表示するようにしておくのがオススメ
4.画面は無視して、そのまま、ケースにイヤホンを入れ、再度ペアリング。ソニー製アプリ「Sound Connect」で、低遅延接続表示に変わるはず。
5.2台目も、同様に、LC3接続する
※ソニー取説サイトには、いったん、ペアリングを解除して・・・となってるが、「Xperia 1 Ⅶ」で確認したところ、上書きペアリングとでもいうか、、、そのまま、フツーにペアリングすればOKだった。
Xperiaでは「音声の共有」と呼ぶ、「オーディオ共有」しよう!

1.2台のイヤホンを電源ON(ケースから取り出す)
2.Bluetoothの接続設定を見ると、、、なんと、2台とも接続されてる!!!!
※この次点では、音が再生されるのは、あと勝ち接続。(あとから電源入れたほうが、優先され、音が再生される)
3.ここで、いずれかの、歯車マーク→「音声の共有」
4.もう片方のイヤホンの名称が表示された、「音声を共有」or「利用しない」で、「音声の共有」をタップ
5.↑のように、有効なメディアデバイスの項目に、イヤホン2台とも表示されれば、完了。
これで、うまく行く人は、日頃の行いがいい人か?ラッキー!!
だめなら、後述の「トラブルシューティング」をチェック
操作感
↑前の項目のBluetooth接続設定の「音声の共有」を開くと、、、

↑このスライダーで、音量調整ができる。というか、2台揃って音量調整できるのはここしかないという、不便さ。
そして、、、スマホの音量ボタンでは、どちらか一方(タブン、先に電源入れて接続した方)だけしか音量調整できない。
また、ソニーアプリ「Sound Connect」も、先に接続したイヤホンしか認識しない。
イヤホンタップで、ノイキャン操作、音量操作などは、それぞれ可能だけども・・・。
ベータ版と言われれば、それで、許すしかないが。なんとも、操作は不便。
トラブルシューティング
おそらく、トラブル出まくりと思われる。
・2台のイヤホンとも、LC3接続し、それぞれ個別に電源入れて、音声が再生されているか?
・2台のイヤホンともに電源ONで、スマホに2台同時に接続されているかどうか?
だめなのが、あれば、ペアリング削除して、やりなおし。
・有効なメディアデバイスの項目に、両方、もしくは、一方が、表示されない場合。
↑前の項目の画像で、「音声の共有」スイッチを、OFF→ONにする。
それでもだめなら、
↑前の前の項目の、3.ここで、いずれかの、歯車マーク→「音声の共有」で、操作した側とは別の歯車で、共有開始する。
これでだめなら、両方とも再ペアリング。
それでもだめなら、イヤホン初期化→ペアリングボタンを、青点滅→オレンジ点滅まで、長押し。その後、緑点滅すれば、初期化完了。
とにかく、ベータ版なので、、、トラブルは当たり前と割り切って、根気強くがんばる!
ちなみに、、、手元にある、もう一台のXperia 1 Ⅶでは、LC3接続直後に音すら出なかった。私物のXperia 1 Ⅶは、2台揃ってご機嫌に再生されてる。
使ってみた感
ワイヤレスイヤホンを、片耳ずつシェアすることなく、両耳で、二人同時に楽しめるのは便利。
音楽もそうだが、動画を楽しむ場合には、すごく、有用だと思う。
確かに、有線イヤホンを、分配アダプター使って・・・という手もあるが、スマホにイヤホンジャックが必須。(USBではなかなか分配はやっかい)
ベータ版だからなのか、少々、ご機嫌取りが、めんどくさい。正式版では、安定接続、操作性向上に期待したい。
おしまい。。。
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